PyCon APAC 2023

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彩色をリードするイラスト制作実践フロー with Python
2023-10-27 , track 1

「絵師は、"頭に描いたイメージ"をそのまま"絵"にしている」と誤解している人は意外と多いです。
しかし実際のイラスト制作はプログラミングと同様に、最終的な成果物がどうなるか、完成するまで作者本人にもわかりません。
このトークでは、そんなイラスト制作フローの一例を引き合いに、絵師がどのように"頭に描いたイメージ"を具現化していくかをPythonスクリプトを交えながら紹介します。

昨年と一昨年のPyCon JPの発表では、イラストを構成要素に分解し、それらの役割を解説しました。
今回はその逆で、構成要素をどのように組み上げるかというアプローチの発表です。
特に『色』に焦点を当て、Pythonでイラスト制作をアシストする実例を紹介します。


絵師たちのイラスト制作フローは、概ね共通しています。
しかし、制作中に考えていることは様々です。たとえ同じ絵師が同じ制作工程にあっても、制作するイラストが違えば表現に必要な知識もアプローチも変わります。
結果として制作フローはオーダーメイドになることが多く、特に初心者はイラストを完成させるまでに多くの挫折を経験します。プロでも日々苦悩しています。
そんな絵師共通の苦しみをケアすることが、私がPyConでプレゼンをする根源的な目的です。
今回の私の発表では、イラスト制作の実例に触れながら、『色』をテーマにしたPythonスクリプトで絵師をアシストする事例を紹介します。
ちょっとした知識さえあれば、Pythonで絵師の悩みを解消できることを周知できればと思っています。

プロポーザル段階で想定している構成とタイムラインは、次の通りです。

  • 導入(1min)
    • 自己紹介(30sec)
    • プレゼンの目的(30sec)
  • 本題:彩色をPythonでアシストする実例(4min)
    • 実例紹介(30sec)
    • イラスト制作フロー全体像(30sec)
    • Pythonで配色の方針を探る(1min)
    • Pythonで基本の色を決める(1min)
    • Pythonで塗った色を分析する(1min)

実例として挙げるPythonスクリプトは「キャラデザに合わせた配色推薦」「色彩調和に則った影と光の合成」「色成分ダッシュボード」の3つを予定しています。
カンファレンス当日までにより優れたスクリプトと実例が用意できたら、スクリプトを追加または差し替える可能性がありますので、ご承知おきください。

See also: 発表スライド資料

Illustrator / Web Engineer