2023-10-28 –, track 3
マイクロサービスをはじめとする多数のコンポーネントで動作するシステムが一般的となるなか、システムの状況を素早く理解するための仕組みとしてオブザーバビリティが注目されています。
本セッションでは、まずアプリケーションになぜオブザーバビリティが必要か、その重要性を紹介します。
次にOpenTelemetryを使ってPython製アプリケーションでオブザーバビリティを確保する方法について紹介し、実際にどのように問題が解決できるかを解説します。ここでOpenTelemetryのPythonならではの機能についても紹介します。
最後に、Python製サービスを開発運用する際に、オブザーバビリティによって得られたテレメトリーを活かして、開発者と運用担当者が、どのように開発運用プロセスを改善できるかを解説します。
本セッションはPythonアプリケーション開発者が、システムのオブザーバビリティを確保するために必要なことの概要と、それに必要な手続きを理解する上で、出発点となるセッションとなっています。すでに取り組んでいる開発者の方にとっても、理解を整理する良いきっかけとなることを期待しています。
本セッションは次のような構成を考えています。
* オブザーバビリティとはなにか
* 定義について
* テレメトリーの種類について
* アプリケーション開発者の作業(計装)について
* OpenTelemetryの紹介
* プロジェクト概要
* Pythonでの利用方法
* Pythonならではの自動計装
* サービスレベル目標について
* 定義
* 活用方法
本セッションを終える頃には、システムにオブザーバビリティが必要であること、そしてそのためにはアプリケーション開発者の協力が不可欠であること、そしてひいてはそれがアプリケーション開発の速度を早め、システムのユーザーに対する信頼性を高めることに繋がることが理解されると思います。
グーグル合同会社シニアデベロッパーリレーションズエンジニア。クラウド製品の普及と技術支援を担当し、特にオブザーバビリティ、SRE、DevOpsといった領域を担当。OpenTelemetryやGoのコミュニティの支援も活発に行っている。以前はウェブ、Android、Googleアシスタントなどと各種新規製品・新規機能のリリースと普及に関わり、多くの公開事例の技術支援を担当。好きなプログラミング言語の傾向は、実用指向で標準の必要十分に重きを置くもので、特にGoやPythonを好んでいる。