2022/10/15 –, pyconjp_4
言語: 日本語
絵師が「これは上手い」と感じる他者のイラストに巡り合ったとき、得てしてそのイラストを分析し、自らの引き出しを増やそうとします。
では絵師がどのようにイラストを分析するか、皆さんは想像できるでしょうか。
この発表を聞けば、そんな絵師の分析プロセスが少し想像できるようになり、イラストをより楽しむことができるようになります。
なお、この発表は、昨年のPyCon JP 2021で発表した内容の拡張版です。
前回カバーできなかった色や光、キャラクターのそれぞれに着眼した、より感性的な戦略について、Pythonスクリプトで再現しながら解説します。
この発表を機に、普段イラストを楽しむ皆さんが、もっとイラストを好きになれるはずです。
そしてイラストもPythonも、さらに身近な存在になることでしょう。
イラストには、ラインや色など、様々な構成要素が巧妙に配置されています。
昨年のPyCon JP 2021の発表では、これら構成要素の役割を理解し、絵師がイラストの"どこ"を/"なに"を見せたいかをPythonスクリプトで再現しながら解説しました。
しかし前回の発表で解説したのは、イラストの戦略の一部に過ぎません。
例えばイラストに込められた感情表現やキャラクターの魅力など、機械的には読み取れないと思われがちな感性的な戦略も、実は法則さえ知っていれば簡単なPythonスクリプトで読み取ることができます。
今回は特に、前回の発表であまり言及できなかった色や光、キャラクターに焦点を当てて解説したいと思います。
プロポーザル段階で想定している構成とタイムラインは、次の通りです。
- 導入(5min)
- 自己紹介
- 前回の発表のおさらい
- プレゼンの目的
- 本題:感性的なイラストの戦略を紐解く(20min)
- キャラクターの戦略
- キャラクターイラストの2大趣旨
- 男女の性戦略を取り入れたデフォルメ表現
- 魅力的なポーズの論理
- Pythonで再現するキャラクターの戦略
- 光と色の戦略
- 光の機能性と見つけ方
- 配色から方針を知る
- 塗り方からこだわりを知る
- Pythonで再現する光と色の戦略
- キャラクターの戦略
- まとめ(2min)
また、発表で使うPythonスクリプトはGoogle Colabにて配布する予定です。
発表後はColab上で、すぐに好きなイラストを分析したり、スクリプトの改造を楽しむことができるので、Pythonでイラストを楽しむきっかけになることでしょう。
Illustrator / Web Enginner