2024/09/27 –, 20F Track2
このミニトークでは、スクリーンリーダーNVDAとRobot Frameworkを用いたシステムテストの自動化について紹介します。主に日本語Windows環境で検証し、独自のテストの組み込み、アクセシビリティサポーテッド(AS)情報への活用を検討します。
スクリーンリーダーは視覚障害者にとって重要なツールであり、ウェブアクセシビリティを確保するためには、これらのツールが適切に動作することが重要です。NVDA は Python で開発されており WAI-ARIA: Authoring Practices Guide に基づいたブラウザテストも Robot Framework で自動化されています。
参加者は、このミニトークを通じて、日本語環境でのスクリーンリーダーテストの重要性とその基本的な実践方法について理解を深めることができます。
このミニトークでは、以下のポイントを説明します。
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背景と重要性:
- スクリーンリーダーNVDAとウェブアクセシビリティ
- 日本語環境での動作検証とAS情報 -
テストのセットアップと実装:
- NVDAとRobot Frameworkの開発環境の構築
- WAI-ARIA: Authoring Practices Guideに基づくテストケースの実行
- 自動テストのカスタマイズ -
デモと結果の共有:
- 実際のテスト実行と結果の解析方法を紹介
これらのポイントを通じて、参加者は短時間でスクリーンリーダーを用いたテストの基本的な流れを理解し、実際の開発に応用するためのヒントを得ることができます。また、ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)のAS情報の整備についても触れます。
私自身がNVDAのシステムテストの不安定さを改善し、より多くのブラウザテストを実行して有用な情報を得たいと考えたからです。これにより、NVDAの品質向上とウェブアクセシビリティの向上を目指しています。
オーディエンスが持って帰れる具体的な知識やノウハウ –- NVDAとRobot Frameworkのインストールと設定方法
- WAI-ARIA: Authoring Practices Guideに基づくテストケースの実装とカスタマイズ方法
- ブラウザテスト実行と結果の解析方法
- アクセシビリティサポーテッド情報の整備に関する知見
基本的なPythonの知識とウェブ開発の基礎知識を持つオーディエンスを対象としています。Robot Frameworkの知識があればなお良いですが、なくても理解できる内容です。
オーディエンスの経験レベル –Intermediate
発表の言語 –日本語
発表資料の言語 –日本語
株式会社シュアルタ代表。2010年頃からオープンソースのスクリーンリーダーNVDAの日本語化に参加。2012年から2022年までNVDA日本語チーム代表。PyCon mini Hiroshima や「すごい広島 with Python」などを開催し、現在も「すごい広島 IT初心者の会」として継続。2024年から Python Boot Camp の運営にも参加。ウェブアクセシビリティ基盤委員会 WG2 主査。