MicroPythonとRaspberry Pi Pico Wで始めるマイクロコントローラー上でのワイヤレス通信
RaspberryPi PicoシリーズはLinuxが動作するRaspberry Piとは違い二つのCortex-M0+ プロセッサと264kbのSRAMと限られたリソースを搭載したRP2040というマイクロコントローラーを使った小さな基板のコンピューターです。
このようなマイクロコントローラーにMicroPythonインストールすることで限られたリソース下でもいつものPython感覚でプログラミングをすることができます。
さらに2022年6月に発表されたRaspberryPi Pico Wと呼ばれる機種はWifiとBLE機能が追加されたことで例えばREST APIを呼び取得したデータを基板に接続したディスプレイに表示する、逆に基板に接続したセンサーの値をREST APIに送信するなど応用範囲が広がりました。
発売当初はWifiのみのサポートでBLEは利用できなかったのですが2023年6月からC SDKでのBLEのサポートが始まりその後2023年10月リリースの v1.21.0からMicroPythonでもBLEのサポートが始まっています。
Raspberry Pi Pico W自体も発売当初は手に入りづらかったものですが、今は秋葉原など店頭でも手軽に買えるようになっています
応用範囲も広がり、気軽に買うこともできるようになったのでさらに開発も簡単にできることを伝えようと思い立ちました。
今回のトークでは短い時間ですが基板上のLED、RP2040に内蔵された温度センサーとWifiやBLEでの通信をMicroPythonを使って組み合わせることでマイクロコントローラーでも使い慣れたPythonを使って簡単に開発ができることを紹介しようと考えています。
(通信を主な話題にしたいため、外部のセンサーやディスプレイなどの扱い方については今回は触れないでおこうと考えています)