5年分のツケを一気に払った話
コンピュータに詳しいメンバーが便利な業務システムを作ってくれたけど、そのメンバーがいなくなった後で困る、というのはよくある話です。とはいえ、書いてくれたコードを理解することができれば、そのシステムを維持していくことはなんとか可能です。
私の部署でも5年前、コンピュータに詳しいメンバーがパソコンサーバーを組み立て、Ubuntuをインストールしてそのマシン上にPythonで便利な業務システムを作ってくれました。そのメンバーが抜けた後も、残されたメンバーでドキュメントを整備したり、テストを書いたりしてなんとか維持運用してきました。でも動かなくなってしまうと業務上困るので、OSやPythonのバージョンはそのままにしていました。いわばツケを5年にわたって溜め続けている状態でした。
そんな中、気がつけばUbuntuもPythonもサポート期間が終了してしまい、パソコン本体の保守期間も切れたため、システムを別マシンに移行することが決まりました。
このトークでは5年分の環境変化に一気に対応するために生じた様々な問題(詳細欄参照)を解決するための苦労話を通じて、みなさんが同じ轍をふまないための教訓をお伝えしたいです。