PyCon JP 2025

fujidomoe

株式会社テレシー開発本部 部長 兼 VPoE 兼テックリード

大学卒業後、オンラインゲームの開発に携わりRTSやアクションRPGのエンジニアリングを行う。
2017年にVOYAGE GROUP(現CARTAHOLDINGS)に入社し、子会社のfluctにて広告配信のエンジニアリングに携わり2020年にテレシーにJOIN、リードエンジニアとしてアプリケーションとインフラのエンジニアリングを行う。2024年からVPoE兼テックリードに就任。


Session

09-27
14:50
30min
育てるアーキテクチャ:戦い抜くPythonマイクロサービスの設計と進化戦略
fujidomoe

Pythonの柔軟性は魅力的ですが、その結果として「すぐにリプレイスを余儀なくされるコード」を生み出すことも少なくありません。私たちはテレシー社で6年間、数多くのPython製WebAPIおよびバッチマイクロサービスを運用する中で、「6年間進化し続けるコード」と「短命なコード」の明確な違いを肌で感じてきました。

PyCon JP 2025のテーマ「あつまれPythonのピース」が示すように、Pythonを支える多様な技術、ツール、経験、そして人々が繋がり、新たな可能性を生み出す場を目指しています。このトークでは、私たちの実体験から得られた「転ばぬ先の杖」となる設計原則と具体的なテクニックに焦点を当てます。

特に、型定義の重要性、見通しの良い設計手法、依存性逆転(DIP)によるアーキテクチャの柔軟性、そしてこれらを支えるPydanticなどのツール活用術について、実際の失敗談や成功例を交えながら解説します。特定のWebフレームワークに縛られない設計が、将来的な技術選定の柔軟性をどう高めるか、そしてストレージスタック変更のような大きな変化にどう対応できたかをお伝えします。

これからPythonで堅牢なサービスを構築しようとしている方、または既存システムのメンテナンス性に課題を感じている方にとって、明日から活用できるヒントを提供します。

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