2025/09/26 –, ダリア2
多くのPythonライブラリはオープンソースソフトウェア(=OSS)として公開されています。
Pythonを使ったソフトウェア開発は、これらのOSSによって支えられていると言ってよいでしょう。
さて、「OSSを開発する」という言葉を見聞きした時に、どれぐらいのハードルを感じるでしょうか?
もちろん、ユーザー数が多い重要なOSSの開発活動は大変かもしれませんが、必ずしもそのようなプロダクトばかりではなく、案外始めようと思えば始められるものだったりします。
また、OSSの面白い点として環境変化で意外なスポットの当たり方をすることもあります。
このトークの中では「OSS開発を」「個人的余暇のつもりで」「無理をしない」という観点で進行するために、どのようなアプローチを取っているかを紹介します。
また、後半ではこのアプローチを5年以上続けていた際に体験した実例を紹介する予定です。
タイトルについての内容を「OSS開発をスモール開発するためのマインドセット」「スモール開発を継続しているOSSにおける環境変化」という2つの観点に分けて話します。
前者では取り組みを始める際に持つと良い観点を一般化した表現で解説し、後者ではその結果として実際に起きたことについての紹介をします。
予定アウトライン
- 自己紹介
- 「OSS≒盆栽」とは?
- Pythonライブラリにおける利用者規模
- 個人的活動でOSS開発をするということ
- 無理をしないための考え方
- (下記は予定している一部)
- 多くの人が使うことを想定しない
- 機械的に行えることは機械的に
- sphinx-revealjsによる事例
- プロダクトソースコード上の変化
- 開発する基盤に起きた変化
- 周囲にある環境で起こっていた変化
勉強会の懇親会などで話をする時に「OSSをやってみたいと思ってはいるけど」という内容を時折聞くことがあります。ただ、どうしても敷居を感じていそうなことが多いです。
このトーク自体は「無理なく始める」ための考え方を伝えることで、趣味的な規模感でOSS開発を始めるきっかけになることを目的としています。
オーディエンスが持って帰れる具体的な知識やノウハウ:- 個人の範囲でOSS開発することの意義(影響や体験など)
- OSS開発へのアプローチ例
次の知識があるとより納得しやすいですが、トークそのものには必ずしも必要としません。
- GitHubを使った開発プロセスの基礎知識
Intermediate
発表の言語:日本語
発表資料の言語:日本語
職業ソフトウェアエンジニア。
プライベートでは、主にPythonのライブラリを中心としたOSS開発の活動中。
メイン領域はPython製ドキュメントジェネレーターであるSphinxの拡張ライブラリで、ドキュメントからHTMLプレゼンテーションを生成する "sphinx-revealjs" が代表例。
自称、「Sphinx【で】プレゼンテーションをしたがる人」